不登校の子どもの中には確かに「怠けている」としか 言いようのない子どもがいます。 しかし、だからといって「不登校は怠けだ」と言い切ることは正しくありません。 つまり不登校という現象は同じでも、登校しない・登校できない子ども達の問題は多様なのです。 「不登校」という呼び方はわが国では1980年代後半から一般的になりました。 それ以降は「登校拒否」という呼び方が一般的でした。
「登校拒否」という呼び方の前は、「学校恐怖症」という呼び方がありました。 さらに不登校研究の歴史を溯ると、「子どもが学校に行けない・行かない」問題に注目した 初めての研究は、1932年に発表されて米国のブロードウィンの研究に行き着きます。 彼はこの問題を「怠け」に準ずるタイプと認識しました。
その後、1941年に、やはり米国のジョンソンが、「学校恐怖症」の研究を発表します。 彼は怠けとは異なるタイプの不登校の子どもがいることを世に知らしめたのです。 一般に不登校・登校拒否研究はこのジョンソンが起源です。

不登校対応

多い対処方法が「子供を見守る」ということです。子どもが自主的に話すようになるまで待つとか、様子をまずは黙って見てみるとかアドバイスがあったのでそうしてみたという方が多いようです。

上記のような方法は安全に優しく事態が収まるのを待つような感じで一見安全策のように感じられるかもしれません。
しかし、早いうちに手を打たなければとか緊急に改善したいという気持ちが親にある場合にあまり奨励できません。
不登校が長引いてしまうと、学校に復帰しづらくなります。それに不登校で休んでいる本人も不登校している理由が、元の問題から学校に戻りづらいという理由に差し代わってしまうのです。
理由を探っているうちに理由が変わってしまうと言うのは、さらに不登校が長引いてしまう結果になってしまいます。対応策をひとつ間違えてしまうと別の問題が出てくる。本当に難しいものです。

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